テーラー見習いのブログ

埼玉県のテーラーミヤサカで見習いをしている26歳です。手縫いにこだわりをもっている、キャリア50年を超える師匠のもとでの見習い生活の日々を綴っていきます。

機械式懐中時計

ここ最近、仮縫いラッシュです。

そう、今日も仮縫い。

でも今回はジャケット担当。

袖さんたち。
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今日の終わり頃に仮縫いに入ったので、
明日身頃に入ります。

こちらの生地は、
ホーランドシェリー。

イギリスのブランドになります。


仮縫いラッシュということは、
後に本縫いラッシュがやってくるということです。

楽しみです。


早くお客さんのジャケットを縫えるようにならないとっ。


まだまだ仮縫いが残っている模様なので、
このラッシュで、たくさん吸収してやるぞ。




ふと、思いました。




そして、ゾッとしました。




時間が、



あまりないんじゃないか?



高校球児たちが皆年下となったのを皮切りに、
箱根駅伝を走るランナー、
オリンピックを目指すU23サッカー日本代表、
若手俳優なんて呼ばれる芸能人たちも、そのほとんどが年下。

気が付けば僕よりも若い人たちが世間を賑わせ、活躍している。



僕が死ぬまでに残された時間は、あとどれぐらいなのだろう。


僕は自分が最終目標に決めたところまで到達できるのだろうか。



バイトを辞め、テーラー漬けの生活を始めて3ヶ月が経った。


充実している。


たしかに充実はしている。



だが、まだ僕はスタートラインに立ててはいない。



僕の仕事用カバンにはアクセサリー感覚で、機械式の懐中時計が付いている。



でもその懐中時計は止まっている。



ネジ回すのサボってるから当たり前。



その懐中時計は時間が進まない。



その懐中時計のように一時的に時間が止まればいいのに。
なんて思ったりした。



世の中の時間が止まっている間に、たくさん仕事を覚えて、

もういいかな。

ってタイミングで時間がまた進み始めればいいのに。


なんてズルができればいいのに。


ってズルい考えが思い浮かんだりした。




まさか懐中時計からこんな気持ちが生まれるなんて、思ってもいなかった。



その懐中時計をくれたのは、
元バイト先のオーナー。



もしかしてオーナーは、
時間は自分で作り、使い、決して待っててはくれないんだぞ。


ってことを教えてくれたのかな。



考えすぎか。。



ズルい考えなんかしないで。






明日は久しぶりにネジを回してみようかな。