テーラー見習いのブログ

埼玉県のテーラーミヤサカで見習いをしている26歳です。手縫いにこだわりをもっている、キャリア50年を超える師匠のもとでの見習い生活の日々を綴っていきます。

お直しとCANONICO

ゴールデンウイークが明け、今日からお仕事です。
しばらくお直しが続きそうな模様。

今日やったお直しはこちら。

ビフォー

袖先
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ダメージ受けてます。

袖裏
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もうボロボロです。

パンツの前ポケットの口部分
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擦り切れて白い点々が。


これらを補修します。

袖先は裏に接着を貼り、軽くミシンで叩き、それが隠れる程度に丈を詰める。


やべ、アフターの写真撮り忘れた。


パンツのポケット部分は手縫いでからげて隠します。

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まぁまぁ補修できたかと。


ちなみにこちらのスーツ、ブランドタグを見ると、

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CANONICOでした。

あまり生地についてなど、
僕が特別詳しい人じゃないのであまり書いたことがありませんが、
今日は少し書いてみようかと。


生地ブランドには
  • ミル
  • マーチャント
と、二つの種類があります。

ミルとは、
自社で織物工場を持って、自分たちで生産しているブランドのことです。

それに対してマーチャントとは、
自分たちでは工場を保有せずに、工場に生地を織ってもらい、それを売っているブランドのこと。


なので、
実はここのブランドの生地はここのブランドの工場で織られているのです。
のようなことがあったりします。


ミルとマーチャントでは価格にも差が出てきます。

もちろんミルのほうが、消費者の手に渡るまでに関わる人が少ないのでお安いです。
決して必ずしも、安かろう悪かろうではありません。



そして、今回のCANONICO。
CANONICOはミルです。

イタリアの老舗ミルです。
ちなみにイタリア語でミルはラニフィーチョと言うらしい。


CANONICOは日本でも多く出回っているブランドで、
ショップのスーツコーナーにいくとかなりの確率で見かけます。


スーツは身返しのところにブランドタグがほぼほぼ付けられているので、
みなさんショップに行った際にはチラッと見てみてください。


あ、売られる前は袖先に付いてたりもします。


ネットでブランドを調べたりするだけでも、スーツ選びが今まで以上に楽しくなるかもしれません。


スーツは大胆にデザインが変化するものではないので、
こういった生地は、スーツの楽しみ方の一つです。


むしろスーツぐらいしか生地がこんなにもピックアップされません。


生地が主役なのか、わからないほど生地を目立たせてあげているスーツは、いい奴です。


どうですか、みんな、スーツ、好きになったでしょ?