テーラー見習いのブログ

埼玉県のテーラーミヤサカで見習いをしている26歳です。手縫いにこだわりをもっている、キャリア50年を超える師匠のもとでの見習い生活の日々を綴っていきます。

おばあちゃんとお孫さんとユニホーム

昨日、明日は袖を作りますということを書きました。
袖も作ったのですが、今日のブログでは、こちらをご紹介しようと思います。

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こちらは野球のユニホームのズボン。
いっぱい練習して、いっぱいスライディングしたのでしょう。穴空いちゃった。
このユニホーム、実はテーラーミヤサカに来るのは二回目。
二回とも、このユニホームの持ち主のおばあちゃんが持ってこられました。

前に持ってこられた時は、お孫さんは中学一年生だと仰っていました。
でも、今回持ってこられたとき、
「今週の日曜日が中学生最後の大会なの。」
と。

おばあちゃんは、新しいの買おうか?
と言ったそうですが、
お孫さんは、最後の大会だけに買うのはもったいないから、直して穿くよ。
と言ったそうです。

そんなやり取りをしたことを、嬉しそうに話すおばあちゃん。
なんだかそのやり取りがすごく素敵に感じました。

なんだか、すごく、僕が加工に携わりたくなってしまい、
やります。
と言ってしまいました。

ただミシンで叩くだけの加工ですが、とても楽しいというか、嬉しいというか、とにかくポジティブな気持ちに溢れていました、僕。


オーダーをされるお客さんも、もちろんそのオーダーに想いを持っておられる方ばかりですが、
お直しのお客さんも、その服に対する想いを感じます。

直してでも着たい理由だったり、今回のユニホームのように、日頃の頑張りを感じられる服だったり。


だから服は面白い。


服は、オシャレを楽しむだけの物じゃなく、
想いを込める物でもある。


お顔を見たわけでも、名前を知ってるわけでもないけれど、ユニホームが破れるまで練習したお孫さんの努力が結果として出ることを願っています。


また一つ、この仕事をしていることを幸せだと感じられた一日でした。


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心から、応援してます。